スポーツの中でも特に野球と眼の関係性というのは切っても切れない関係です。
下の表はスポーツと視覚機能についての重要度を示した資料です。
※1→5になるにしたがって重要度が増しています。
それぞれの分類(静止視力・動体視力・眼球運動・深視力・瞬間視・眼と手の協応動作・周辺視)については、別の機会に書いていきます。
資料に書いてある通り、野球の動作の中で、特に打撃、守備(この資料には載っていません)では様々な視覚機能を使います。
2016年から、読売ジャイアンツが全体アップでビジョントレーニングを取り入れるなど野球界全体にも徐々に取り組みが広がっております。
ビジョントレーニングの効果について
最近、野球関係のトレーニングスタッフの方々とお話をする機会があったので従来のビジョントレーニングについて色々な話を聞きました。どのスタッフの方も総じて「効果がよく分からない(出ない)」、という厳しい意見を貰うことの方が多かったです。
ちなみに、上記の球団が導入後、どのようなチーム成績だったかと言いますと
■2016年 打撃成績/打率.251(リーグ3位)出塁率.310(リーグ4位)■2017年 打撃成績/打率.249(リーグ3位)出塁率.310(リーグ3位)■2018年 打撃成績/打率.259(リーグ4位)出塁率.328(リーグ3位) ※18年8月現在のものです/NPB.jp 日本野球機構より引用
他にも、四球の数や選球眼を表す指標のIsoD(アイエスオーディ※気になる方は調べてみて下さい)など参考になるデータで切り取ってみましたがどれもこれも正直ビジョントレーニングを導入したから何か変わったという部分は見えてきません。
それならばと怪我予防につながったのかというデータも調べてみましたがこれも該当しませんでした。
ここまで聞くと、
「ん?じゃあビジョントレーニングってあんまり意味ないじゃん!」
という意見が出てきそうですね。
ただ眼を動かすだけでは、あまり効果が望めません。ビジョントレーニングをする際意識して頂きたいポイントがいくつかあります。
ビジョントレーニングの3つのポイント
ビジョントレーニングをする際、大きく分けてポイントは3つあります。
①明確な目的で、目標で
②正しいやり方で
③十分な量(回数・時間)をこなす
厳しいプロ野球の世界なので、ビジョントレーニングだけで成績がどうにかなるわけではないだろうという意見も承知の上ですが、おそらく正しいトレーニングができていない可能性が高いと思います。※関係者並びにファンの方が読んでいたらごめんなさい。
では、正しいビジョントレーニングの3つのポイントをもう少しだけ。
→まず自身の眼のクセや苦手な方向・苦手な動きをチェックしていきます。
※ちなみにここについては、巨人の選手達は検査機関に依頼してチェックをしているみたいです。
→眼のトレーニングなのでもちろん顔を動かさない、正しい姿勢で行います。
※巨人の選手のビジョントレーニング風景の動画をチェックしましたが、顔が結構動いているようです。
→少なくとも5分以上のトレーニング時間は確保する。メニューによってはタイムを意識します。
トレーニングの際は、3つのポイントを常に意識してください。
何度も言いますが、ビジョントレーニング=とりあえず眼を動かせばいいんでしょ!ということではありません。通常の筋トレのように、使う筋肉や、フォームを意識した上でしっかりと行ってください。
それでも従来のビジョントレーニングでは補えない部分
従来のビジョントレーニングは、
何らかの方法(施設・専門家など)で、眼のチェックをする
↓
トレーニングメニューの作成・実践
↓
定期的に(数か月・半年・1年後)チェックをする
という流れです。
従来のトレーニングですと、モチベーションが続かないケースが多々あります。なぜかというと、通常の筋力トレーニングのように、体つきが変わるわけでない上に、中々地味な運動だからです。また、しっかりと正しいトレーニングが行えているかどうかも個人の感覚頼りになってしまいます。
当センターが提供する、メンタルビジョントレーニングは、専属のトレーナーが二人三脚で一人ひとりに合った週ごとのメニューを作成していきます。またオンラインでのやり取りなどを通じてきめ細やかなアドバイスを行っております。
またビジョントレーニングをベースに考え方のクセや、メンタルも同時に鍛えるようなトレーニングなのでモチベーションの持続・はっきりとした効果が現れやすくなっております。プロ野球では、日本ハムファイターズの近藤健介選手をはじめ様々なアスリートの方がメンタルビジョントレーニングを受けております。
詳しく話が聞きたい、トレーニングを受けたい、チームで導入を検討したいなどのお問合せ心よりお待ちしております。