現在、ビジョントレーニングと心理学の知見を組み合わせた、メンタルビジョントレーニングは、様々なアスリートの方が導入をしパフォーマンスを向上させております。
その中でも、現在パリーグ首位打者争いを続ける、日本ハムファイターズの近藤健介選手についてトレーニングの経緯とどのような効果が表れているについてを書いていきたい思います。※なお近藤選手は、当センターが所属する国際メンタルビジョントレーニング協会、理事の松島雅美先生が現在も担当しております。
近藤健介選手とは
近藤 健介(こんどう けんすけ、1993年8月9日 - )は、北海道日本ハムファイターズに所属する千葉県出身のプロ野球選手(内野手、捕手、外野手)。右投左打。
....経歴■横浜高等学校■北海道日本ハムファイターズ (2012 - )
入団から数年は、捕手で出場しておりましたが、膝の故障や腰の怪我の影響で現在はレフトやDH(指名打者)で出場しています。
現在の成績は、
出塁率.447(パリーグ1位)
四球数65(パリーグ2位)
と打撃部門で好成績を上げております。※上記は8月16日現在の数字です
昨年の2017年は、リーグ序盤50試合まで打率4割を超え、好成績を残し続けている近藤選手。では、なぜこのような好成績を続けることができるのでしょうか?
それは、2016年のオフから続けているメンタルトビジョンレーニングが要因の一つとしてあげられると思います。
ボール球に手を出さない近藤選手
もともと、2015年に3割を超える打率を残していた近藤選手でしたが2016年膝の怪我の影響もあり、成績が低迷しました。また当時の近藤選手のプレイスタイルは、感情を表に出しやすくいわゆる「いらち」(イライラしやすいタイプ)だったそうです。
ベンチの中でも打てなかった時に「あーっ!くそー!!」と悔しくて絶叫していたそうで、本人曰く中田翔さん(同球団の4番バッター)と一、二を争うキレやすいキャラというポジションだったそうです。
そのプレイスタイルは成績にも表れていました。
バッティングの傾向として、じっくりボールを待つというよりは、初球からどんどん振っていくタイプだったので、四球の割合も多くはありませんでした。
そこで、悩んだ末2016年のオフから球団関係者の紹介で、メンタルビジョントレーニングを導入することに決めたそうです。
では、トレーニング導入後は成績がどのように変わっていったのか次の表をご覧下さい。
一つ目のボールゾーンスイング率、これはボール球を見逃さずに打ちに行ってしまったかどうかという確率です。割合が低いほうがしっかりとボール球に対して我慢して見逃せるということです。15年、16年に比べて平均8%低下していることが言えます。
二つ目のストライクゾーンスイング率、これはストライクゾーンに対して、スイングをしたかどうかの確立です。この数値実は、両リーグで一番低いようです。ここからは私見ですが、ストライクが来たから全部打ちに行っているわけでなく、自分がイメージしているボールのみを選んで打っているように伺えます。
三つ目の出塁率、そのまんまですが塁にどれだけ出たかどうかの確立です。一つ目、二つ目がしっかりとできている、つまりボール球を振らずかつ、ストライクでもヒットにできるボールのみを打つことができるため、出塁率が上がっていることが言えます。
近藤選手がトレーニングを通じ感じていること
本人曰くメンタルビジョントレーニングを通じて、変わった点が色々あるそうです。
・ボールがしっかりと見極められるので無理に打ちにいくことがなくなった
・ボールを見すぎることなく上体が前に突っ込まなくなった
・気持ちの切り替えができるようになった
・打席ごとに一喜一憂することがなくなった など
結果として、現在の安定した成績に繋がっていることが言えます。もちろんメンタルビジョントレーニング自体は、魔法のトレーニングではありません。ベースである技術や体力のトレーニングはしっかりとやる必要はありますよ。
そもそも、一流のプロ野球選手だから結果でたんでしょ?という話も出てきそうなので次回は私の実際に担当しているある高校について少し書いていきたいと思います。
当センターが提供する、メンタルビジョントレーニングは、専属のトレーナーが二人三脚で一人ひとりに合った週ごとのメニューを作成していきます。またオンラインでのやり取りなどを通じてきめ細やかなアドバイスを行っております。
またビジョントレーニングをベースに考え方のクセや、メンタルも同時に鍛えるようなトレーニングなのでモチベーションの持続・はっきりとした効果が現れやすくなっております。詳しく話が聞きたい、トレーニングを受けたい、チームで導入を検討したいなどのお問合せ心よりお待ちしております。